美祢線など最終列車19時台に JR西日本ダイヤ改正 広島深夜着「のぞみ」との接続を改善

JR西日本は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、広島・山口エリアの在来線では新幹線との接続改善や運転本数・運転区間の見直しを実施します。

山陽本線広島駅に停車中のJR西日本227系電車(nozomi500/写真AC)
山陽本線広島駅に停車中のJR西日本227系電車(nozomi500/写真AC)

同日に実施される東海道・山陽新幹線のダイヤ改正により、広島駅に23時台に到着する下り「のぞみ」の本数が2本から3本へと増やされます。これに合わせ、広島駅からの在来線4方面(西条駅方面・呉駅方面・可部駅方面・岩国駅方面)で列車の新規設定や時刻変更が行われ、「のぞみ」からの乗り換え利便性を考慮した発車時刻に改善されます(運転時刻は下表を参照)。

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可部線では、朝・夕の通勤・通学時間帯に2両または3両編成で運転している列車が4両編成に増強され、混雑緩和が図られます。朝の上り列車は緑井駅6〜8時台発、夕方の下り列車は広島駅16〜19時台発の列車がすべて4両編成に統一されます。また、現在は広島エリアから山陽本線の徳山駅まで運転している227系車両ですが、ダイヤ改正後は運転区間が新山口駅まで拡大します。そのほか、各路線では列車同士の接続を考慮した運転時刻の調整が行われます。

【時刻表で解説】JR西日本 2022年3月12日(土)ダイヤ改正 広島・山口エリアの改正概要

一方で、利用状況や列車の接続に合わせ、山口エリアを中心に始発列車および最終列車の見直しが実施されます。特に、美祢線の全区間、山口線の津和野駅〜益田駅間では最終列車の発車時刻が上下線とも1時間以上繰り上がり、始発駅の発車時刻は19時台となります(運転時刻は上表を参照)。

呉線では平日・土休日とも、昼間時間帯の普通列車の運転区間が広駅〜広島駅間から呉駅〜広島駅間に縮小されます(運転時刻は上表を参照)。可部線では、土休日の夕方時間帯について下り列車の行先がすべてあき亀山駅行となり、1時間あたりの本数は現行の4〜5本から3本へと削減されます。そのほかにも、山陽本線の広島・山口両エリア、美祢線、山口線および山陰本線で一部列車の運転取り止めや運転区間変更が発生します。

また、山口線の新山口駅〜宮野駅間は現在、昼間時間帯を中心にワンマン運転が行われていますが、ダイヤ改正後は特急「スーパーおき」および「SLやまぐち号」を除いて同区間は終日ワンマン列車となります。